ある日突然子どもから「仲間外れにされるようになった」と言われたらどうしますか?
親としてはやっぱり心配ですよね。
せっかくの学生時代なので楽しく過ごしてほしいと願うと思います。
わたしはまだ子どもはいませんが、わたし自身、小学6年生のときに「仲間外れ」を経験しました。
この記事では、実際に「小学6年生のときに仲間外れ」を経験したライターが、仲間外れにされた子どもの心境と原因や対処法をまとめます。
仲間外れになった時の子どもの心境とは?
これは当時のわたしの心境ですが、困惑と寂しい気持ちでいっぱいでした。
人生で最初の壁といってもいいくらいのできごとだったので、当時はとても困惑しました。
「え?なんで?どうしたの?」と。
状況を理解できるようになると、寂しい気持ちが押し寄せてきます。
わたしの通っていた学校では、進級と同時にクラス替えがあり、仲のいい友達と離れました。
それまで少し仲がよかった子たちと一緒にいるようになります。
仲間外れにされるまでは、仲良く楽しく過ごしていました。
それがある日突然「無視」や「離れる」というできごとが起きました。
子どもが仲間外れにされた時に親にできることは?
子どもが仲間外れにされたとき、親にできることは2つあります。
- 子どもの話を聞くこと
- 子どもが気を紛らわすことができるものを意識する
1つずつ解説します。
子どもの話を聞く
仲間外れが辛くピークに達したわたしは、母に相談しました。
泣きながら相談するわたしを、優しく抱きしめてくれました。
子どもはこれだけでも、とても落ち着くと思います。
わたしの母はとにかくわたしの話を聞いて、その都度、アドバイスをして見守ってくれていました。
自分の気持ちを吐き出せたこと、自分を大事にしてくれている人がいることに救われました。
子どもの頭の中から「仲間外れ」をなくす
人は、ネガティブを先に考える脳を持っています。
そのまま放っておくと、困惑や寂しいといった気持ちから逃れられなくなります。
なので周りが「仲間外れ」という枠から抜け出せる状況をつくることが大切です。
- 好きな場所に行く
- 一緒にお菓子づくりをする
- 新しい習い事をすすめてみる
このように、休日や学校終わりに、気を紛らわすことをするといいと思います。
習い事など「新しいこと」を取り入れるのもおすすめです。
新しいことを取り入れると、頭の中は新しいことでいっぱいになり、ネガティブなことを考えないようになります。
仲間外れになった時の先生の対応
仲間外れに関しては、先生も薄々気づいていたと思います。
先生が間に入ったのは、仲間外れにしていた友達が、先生にわたしの気に入らない行動を伝えたことで話し合いの場が設けられました。
そこで、お互いにこれまで思っていたことをぶつけ合うことができ、相手がどう思っていたのか知ることができました。
そこから少しずつ日常の生活に戻ることができたのです。
「嫌だと思ったこと」を伝えるのは、大人でも難しいときありますよね。
大人だとうまく立ち回れる場合もありますが、小学生は伝える力が未熟な子も多いです。
仲間外れをする側からすると、これまで嫌だったことを「どう伝えればいいのか分からない」や「私だけだったらどうしよう」「私は仲間外れにされたくない」などという思いがそれぞれにあり、組織を作っていきます。
一方、仲間外れにされた側は、「なんで仲間外れにされているのか分からない」のです。
伝える力が未熟だと、お互いに思いが溜まっていく一方です。
仲間外れにする側も、される側も心のモヤモヤを抱えています。
そんな時に、先生が間に入ってくれて、お互いの気持ちを伝え合う手助けをしてくれたのが、仲直りの大きな要因だと思います。
仲間外れから日常に戻るまでの流れ
仲間外れから日常に戻るまでのわたしが実際に経験した流れです。
少しでも参考になれば嬉しいです。
- 仲間外れにされる(無視など)
- しばらく1人で過ごす
- 母に相談
- 母のアドバイスを受け、仲直りできるよう話しかけてみる(無視が続く)
- 仲間外れにしていた友達が、わたしの気に入らない行動を先生に伝える
- 先生により、話し合いの場が設けられる
- お互いの思っていたことをぶつけ合う
- 少しずつ無視などがなくなり、通常の生活になる
私の場合、先生が間に入り、お互いの「嫌だったところ」を伝え合うことで、仲直りできました。
しかし、子どもによっては、無理に仲直りさせる必要がない場合もあります。
違う友達をつくるのもひとつの手です。
小学校高学年、思春期の入口・はじめて感じた友だちとの壁。
お子さんがどう感じていて、これからどうしていきたいのかが一番大切だと思います。
見守りながら、これからの対策を一緒に考えてみてくださいね。
仲間外れはなぜ起こるのか・考えられる理由3選
心の成長過程のひとつ
小学校高学年は、個人差はあるが心身ともに少しずつ子どもから大人へと成長していく時期です。
小学校高学年は思春期を迎えようとする時期でもあり、さまざまな変化がみられます。
小学校低学年~中学年時と比較すると、自立心が芽生え始めて判断力や思考力、考える力といった能力も身につくようになります。
自身を客観的に捉えるようになっていく中で、正義感が強くなり善悪の区別ができるようになることで、時にトラブルが生じてしまうケースもあるようです。
お友達とのやり取りが増えてくる中で、お友達とのトラブルも経験して人との関わりかたも学んでいるのです。
自分の感情にこだわってしまう
保護者のかたも、何かに対して怒りを覚えるとしばらくそのイライラが収まらない、という経験をしたことがあるかと思います。
小学校高学年は、思春期を迎えようとする時期でもあり、自分の欲求や考えが相手にうまく伝えられないことが多く、怒りや悲しみの感情などを特に強く感じます。
感情が強くなるとなかなか冷静に考えることは難しく、お友達とのトラブルにつながります。
コミュニケーション能力の未熟さ
自分の思いを正しく伝えたりする力がまだ未熟です。
伝え方がわからず、ストレートに言葉を発してしまいトラブルにつながることがあります。
思春期を迎えようとし、葛藤が生まれやすい時期ということが考えられます。
「仲間外れ」も心の成長には欠かせないできごとなのかもしれません。
子どもが成長できるチャンスだと思って見守っていきましょう。
まとめ
この記事では、仲間外れにされた子どもの心境と親や先生の対応をまとめました。
大人でも人間関係の構築は難しいですよね。
しかし、いろいろな価値観をもつ人と関わることで、少しずつそのスキルを学んでいきます。
「仲間外れ」という経験は、お子さんにとってはつらく悲しい出来事です。
そんな思いを保護者のかたのサポートの上でお子さん自身が解消することができれば、その経験がその後の糧となるでしょう。
わたし自身も親や先生のおかげで乗り越えることができました。
ぜひ、親子で一緒に乗り越えていきましょう!